想いがどんなに強くても、彼があなたを“友達”と思っていたら、恋愛にはなかなか発展しづらいもの。一度友達の関係を築いてしまうと恋仲になるのは難しいですが、そもそも男性は、恋愛対象と友達をどう区別しているのでしょうか。
そこで今回は、男性が考える恋愛対象と友達の境界線をご紹介。気になる彼に、友達の線引きをされていないか、チェックしてみましょう。
友達とは用がないと会わない
男性は女性よりも、用事がないと友達と会おうとしないものです。
遊びやスポーツやお酒など、何かの目的を通して友達関係を築こうとするのが男性的な特徴で、男子会が流行らないのもそれが一つの理由です。
要するに、恋愛対象の女性とは用事がなくても会いたいですが、友達なら何かの用事がないと会おうとはしないということ。
ただ、恋愛対象の女性に対しても、用もないのにデートを申し込むことはないので、何かしらの口実を設けます。
デートでも友達と会う時でも、結局は何かを通して関係を育もうとするのですが、気持ちの上では意味が全く違ってきます。
そのへんの見極めは難しいですが、意中の彼があなたを恋愛対象と思っているか友達と思っているかを知りたいなら、特別な理由もないデートに誘ってみてはいかがでしょうか。
ドライブやウィンドウショッピングなどは、男性からすると全く意識していない女友達とはなかなかしないものなので、こういったデートに誘うと彼があなたをどう思っているのかが見えてくると思いますよ。
恋愛対象と友達でのトークの違い
いくら友達でも異性は異性ですから、男友達にするようなトークを女友達にする男性は少数派ですが、恋愛対象の女性と友達の女性では、さらにトークに差が出てきます。
恋愛対象の女性とのトークでは、必死に盛り上げようとしたり、いい男に見られるようなエピソードを披露したり、かえって気持ちが空回りしてつまらないトークになったりするものですが、友達に対しては気負いがなく、格好つける必要もないため、空回りすることもありません。
「家族の話をしたら脈あり」などと言われますが、友達にも家族の話をすることもありますし、友達だからこそ弱い部分をさらけ出せる場合もあるため、トーク内容での見極めは困難。
その人のトーク力や性格にもよるので複合的に判断する必要がありますが、トーク内容だけに捕らわれず、動揺しているか、緊張しているか、男らしさをアピールしてくるかなどをチェックしてみてください。
曖昧だけど気持ちの上では明確な境界線
恋愛対象と友達の境界線は、かなり曖昧なものです。
肉体関係や接触があるか、食事代をおごってくれるか、二人だけで会うか、誠意があるか、安らぎを求めるか、遠出するか、深夜に連絡を取り合うか……など、これらは恋愛対象と友達の境界線でよく挙げられる例ですが、本当の友達なら、二人だけで会うことも、時には食事くらいおごることもあり、誠意を見せたり、一緒にいて安らいだり、あるいは遠出したり深夜に連絡を取ったりすることもあります。
それに、肉体関係や接触にしても、セックスフレンド、キスフレンド、添い寝フレンドといった関係がある以上、正直、境界線を形で求めるのはかなり難しいのではないでしょうか。
このように形だけで見ると境界線はかなり曖昧ですが、恋愛対象と友達では気持ちの上では明確な違いがあり、男性はしっかり区別しています。
そのなかで最もわかりやすい境界線は、“愛でる気持ち”があるかどうか。
友達には友愛といった愛情を抱くこともありますが、恋愛対象に対しては「満たされたい」「満たしたい」などの、エゴイスティックな愛情を抱くのが通常です。
エゴイスティックな愛情を感じるかどうかが見極めのポイントになるので、「〇〇をしたから友達」「〇〇したから恋愛対象」と心を外側から見ただけで判断しようとすると、彼があなたをどう思っているか、わからなくなりますよ。
さいごに
明確ではあるものの、形で表そうとすると実に曖昧なものが、恋愛対象と友達との境界線です。
白黒はっきりしないからこそ、恋愛は甘美で淡いものなのですが、心が必ずしも言葉や行動と一致しているとは限りません。
なので、形で判断するのではなく、目に見えない心の境界線を心で感じとることが、相手が自分をどう思っているかを探る最良の手段ではないでしょうか。
(瀬戸 樹/ライター)
Photo by. Roman Kraft
■男女の友情は成立する?
■「あれ……かわいいかも」男性が女友達を異性として意識するポイント
■その友達、本当に必要? 「人間関係で疲れた」を解消する方法