「〜ハラスメント」と名のつくものが増えてきましたね。
メジャーどころだとセクハラ・モラハラ・パワハラ・マタハラなどが有名でしょうか。
ハラスメント(harassment)の元々の意味は、嫌がらせという意味です。つまり、嫌がらせになればなんでもハラスメントになるってことです。
ポイントは「こっちがそのつもりがなくても、相手が嫌がらせだと感じればハラスメントになってしまう」ということ。
ハラスメントは女性が男性にされるイメージが強いですが、女性が男性にハラスメントを起こしているケースも実は結構あるのです。
そこで今回は、恋人に対するどんな行為がハラスメントに当たるのか、恋愛ハラスメントについて解説していきましょう。
あなたも気づかないうちにやってしまっているかも!?
怒って無視する「ムシハラ」
職場や学校・家庭内での意図的な無視はモラハラとされますが、恋人に対する無視はモラハラだとまだ認識されていないようです。
例えばカップルが喧嘩して、どちらかが怒りのあまり相手のLINEを意図的に無視したり、会話を拒んだりするのは実はハラスメントに当たります。
無視、というのはイコール「存在そのものの否定」ですから、これをされるとかなりの精神的苦痛を味わうことになります。
ジェンダーハラスメント(ジェンハラ)
「男なんだからもっとしっかりしてよ!」
「お前、女だろ。化粧とかちゃんとしろよ。」
そんな会話は割とどんなカップルでも行われるもの。しかし、こういった会話も一歩間違えれば立派なハラスメントです。
目の前の人の価値観を度外視して、男だからこうあるべき、女なのにこうしないのはおかしいと言った決めつけをしてはいけません。
スメルハラスメント(スメハラ)
「香害」という言葉をご存知でしょうか。
最近、香り付きの柔軟剤や洗剤が増えたことで、その匂いが苦手な人からのクレームが各地で起こっています。(僕もめちゃくちゃ苦手です)
この問題が恋人同士で顕在化することはほとんどありませんが、自分が柔軟剤を選ぶときや香水をつけるときは、恋人が匂いに敏感な人ではないか配慮するようにしましょう。
ソーシャルハラスメント(ソシャハラ)
いわゆるネットストーキングなどがこれに当たります。
恋人にSNSには毎回欠かさずいいね、少しでも疑いのありそうな投稿には「こないだ一緒に写ってた子はなんの子?」といった具合に、恋人のソーシャル活動を監視するような行為も立派なハラスメントです。
恋人とはいえ、自分の所有物ではありません。気づかないうちに相手に精神的なストレスを与えているかもしれません。
ゼクシィハラスメント(ゼクハラ)
部屋にゼクシイ(結婚情報雑誌)がこれ見よがしにおいてあり、「いつ結婚するの?」という雰囲気を暗に出しまくる女性のあるあるから名付けられたハラスメント。
ハッキリしてくれない彼が悪い、という意見も散見されますが、男性にとって結婚は経済的な負担が強いられる(イメージが強い)もの。
それを急かされることは女性が想像している以上に強いストレスになります。
家事ハラスメント(カジハラ)
そしてこれがもっとも顕在化していないハラスメントではないかと思います。
特に同棲しているカップルは要注意。
家事はその基準や方法が育った環境に大きく左右されるため、お互いの「快適さ」のすり合わせを丁寧に行う必要があります。
「ほら、また電気付けっ放し!」「たたみ方が汚い!」「お皿の汚れちゃんと落ちてないんだけど」「もっと料理おいしく作れないの?」といった指摘がいくつも重なると、精神的な負荷が強まります。
ただ、これは「言い方」で解決することがほとんど。できないことを指摘するのではなく、できていることを承認し感謝することで一気に改善に向かいます。
恋愛ハラスメントを起こさないための考え方
こうやってみると、あなたにも一つぐらい心当たりがあるのではないでしょうか。
そして同時に「そんなこと言われたって、こっちだってストレス抱えてるし」と文句の一つも言いたくなったかもしれません。
ハラスメント問題の難しいところは、「相手のメンタルの強度」にも左右されるところです。
そこで恋愛におけるハラスメントに注意するときは、「付き合う前にも同じことをしていたか?」という視点を持つようにしましょう。
恋人(やパートナー)に対するハラスメントは、「元々は他人同士だった」という事実を忘れるところから始まります。
恋人同士だからと恋愛関係にあぐらをかくと、相手のことを気遣わないハラスメントを起こしやすくなります。
自分が付き合う前だったら絶対にしないこと、言わないことは付き合った後でも継続するべきです。
その考え方さえ持っていれば、気づかないうちに恋愛ハラスメントしていた、なんてことは防げるはずですよ。
(川口美樹 /ライター)
Photo by studiographicさん
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