何故か、いつもモラハラ男性を引き寄せてしまう女性はいます。筆者もその一人でした。
モラルハラスメントとは、肉体的に相手を傷つける暴力ではなく、言葉や態度で精神的に相手を追い詰める暴力、嫌がらせ行為のことです。
目に見えない暴力なので、当事者も気がつかないうちにモラハラの加害者、被害者となっている場合が多いでしょう。今回は、そんなモラハラ男性の特徴と心理について、ご紹介していきます。
モラハラ男性の特徴1:ドラマティックな恋の展開が得意
出会った頃はとても優しく、なおかつ、ドラマティックな恋の展開が得意なのがモラハラ男性の特徴です。
そして、少し親しくなると、自分の辛い過去のエピソードなどを言葉巧みに語り、女性の母性本能をくすぐります。
ターゲットの女性は「この人は私がどうにかしてあげなくちゃ」と思い、まんまとモラハラ男性の虜(とりこ)となってしまいます。
しかし、この過去のエピソードも実際は全て嘘であったり、大げさに話を盛っているだけだったりします。
モラハラ男性の巧みな洗脳手口
どんなに理不尽でも、モラハラ男性に捕まってしまった女性は、彼を愛するあまり、彼の異常な言動に気が付けなかったり、見て見ぬ振りをしてしまいます。
モラハラ男性の手口のひとつとして、ターゲットの女性を世間から孤立させ、自分の支配下から逃げられないようにしたりもします。
そして、モラハラ男性は外面がよく口達者なので、周囲の人はモラハラ行為に気が付きにくいのです。
モラハラ男性は、言葉や態度で巧みにターゲットの女性を罵り、自分より能力の無い、ダメな人間であると洗脳します。
例えば、私のモラハラ元彼は、いつも私の作る料理に文句を言っていました。
「お前は料理が下手なんだから、俺の言う通りに作れ! 」と。
しかし、言う通りに作ったとしても、何かにつけて小言を言われます。
そして、モラハラ男性のマインドコントロールにより、私は本当に料理が下手になり、失敗ばかりしてしまうようになりました。
モラハラ男性はターゲットの女性が自分より能力があると理不尽に怒り出しますし、不機嫌になって無言の圧力で精神的に攻撃してきます。
モラハラ男性に惚れてしまった女性は彼に愛されたいので、彼がいないと何もできない女性を無意識的に演じてしまうのです。
モラハラ男性の特徴2:他人の幸せが気にくわない
また、他人の幸せが気にくわないのもモラハラ男性の特徴です。
例えば、私が気分良く鼻歌を歌っていると、私の歌声をかき消すジャイアンのような歌声で、別の歌い始めた元旦那。
私も元旦那のモラハラに気が付いていたので、意地でも鼻歌をやめませんでした。
最終的には、ドタバタと物や家具に八つ当たり、乱暴にバタンとドアを閉めて出て行ってしまいました。
独自の俺様ルールで生きているモラハラ男性には、大人としての論理的な話し合いが一切通用しません。
そして、ターゲットの女性が自分の思い通りにならないと、“キレる、スネる、脅す、無視する”などの精神的暴力攻撃により、相手をメタメタに叩き潰します。
モラハラ男性の心理とは?
モラハラ男性は、プライドが高いのと同時に大きなコンプレックスを抱いています。
自分より下の相手を作り出し、あたかも自分はすごい人間であるという虚構を作り上げます。
そのような錯覚状態により、本当は自信のない自分を隠しているのです。
モラハラ行為をしてしまう、根っこには、幼少期の家庭環境があります。
両親が過干渉、過保護だった、逆にネグレクトやDVをされていた……など、健全な愛情の築き方が分からないアダルトチルドレンとして育ってしまうと、見捨てられ不安、回避依存症などから、モラハラ男性になってしまうのです。
モラハラ男性は、ありのままの自分を、自分で受け入れることが出来ません。
なので、身近な妻や彼女に対して、モラハラ行為をすることにより、なんとか自分の存在意義を保っているのです。
さいごに
モラハラ行為は加害者本人が自覚しない限り治りません。
しかし、自分は悪くないと思っているのがモラハラ男性です。
本人に自覚させ、専門的な治療を受けさせるのは、とても大変なことでしょう。
あなたがモラハラ被害を受けていると気が付いたら、まずは自分の精神的安全を確保し、自力で抜け出す努力をしましょう。
共に治療に専念するという選択肢もありますが、相当の忍耐と覚悟が必要です。
どちらの道を選ぶかは、あなた次第ですが、あなたの人生は、あなた自身のものです。
あなたにとって、幸せな人生とは何かを、一度モラハラ男性と距離を置いて、冷静になって判断してみてください。
(キタミカ/ライター)
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