喪女(モテない・恋愛経験が少ない女性)にとって、恋愛はハードルが高いものです。しかし、喪女だって恋をします。
涼子さん(仮名)は35歳の派遣社員。これまで一度も恋愛をしたことがありませんでしたが、ある日、ありえないぐらいのイケメンに恋をしてしまいます。
通常なら、モテない喪女とモデル級のイケメンが結ばれる確率はかなり低いですよね。
今回は、そんな低い賭けに果敢に挑んだ、涼子さんの実体験をご紹介していきます。
35歳。派遣社員。恋愛経験ゼロ
私は昔から、男友達がいませんでしたが、女友達には恵まれていました。
30代半ばになっても彼氏ができたことはありませんでした。しかし、それを不幸なことだなんて思っていなかったんです。
ただ、会社で恋愛の話になったりしたときは苦痛でした。正直に今まで恋愛経験がない、と言ってバカにされたらどうしようとか、そんなことで悩んでいました。
でも、だからといって恋愛をすごくしたいとか、彼氏がものすごくほしいとかはありませんでした。
私には親友がふたりいて、毎週末彼女たちと遊んでいたので、孤独感を感じることもありませんでした。35歳になるまでは。
35歳になったとき、親友ふたりに次々に彼氏ができてしまったんです。
彼女たちは、彼氏ができたからといって友達をないがしろにする人たちではありませんでした。
だから、週末は相変わらず3人で遊んでいたんです。でも、彼女たちが語る彼氏の話は、私にはちょっと理解できなくて、一抹の疎外感を覚えたりしていました。
私ってこうやって、友達の恋愛話を聞いて生きていくんだろうな。自分が恋をすることはないし、ましてやお付き合いすることなんて一生ないんだろうな、と思っていました。
派遣の貿易事務。まさかの首?このままじゃやばい!
仕事は派遣の貿易事務をしていました。輸出入の書類を書いたりする簡単で単調な仕事です。私にあっている仕事だなとも思っていました。
でも、ある日、派遣会社の人に呼び出されて言われたんです。「契約更新はなし。もう少し英語ができる人がいいんだって。ごめんなさいね」と。
ショックでしたが、貿易事務という仕事がら、英語ができた方がいいのは当たり前のことだなと思いました。派遣会社からは次の派遣先を紹介してもらうことになっていましたが、その前にしばらく勉強していなかった英語を改めて勉強し始めることにしました。
でも、無職になってしまい、英会話教室に通うお金はありませんでした。
そこで思いついたのが、国際交流パーティーに行って外国人の友達を作る、という方法です。
ひとりで行くのは気が引けたので、親友ふたりと、都内の国際交流パーティー会場に向かいました。会場に入ってすぐ、ひとりの男性と目が会いました。
すらっと高い身長、サラサラの金髪。大きく澄んだ目。まるで絵本の中の王子様が飛び出してきたみたいでした。
彼に見とれていると、彼も私に気がつきました。彼はにこっと笑い、こちらに近づいてきました。
今来 今/ライター
このエピソードは、後編へ続きます!
後編は9月22日(火)22:30に公開予定!お楽しみに!
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