"いつか出会うと信じて、王子さま/お姫さまを見つけ出す作業。そんなおとぎ話のような愛の探しかた"
『究極の愛について語るときに僕たちの語ること』(コエヌマカズユキ/青月社)の中で、「お見合い」はそう表現されています。
ただ、今はマッチングアプリや婚活パーティーなどが充実しているため、「お見合い」というとネガティブなものと捉えられがちですよね。
ですが本書で取材されている「百パーセントの夫婦」こと有馬夫妻のケースから、実はお見合いをしたほうがいいという方向性が見えてきます。
「え?今時お見合い?」と思ったあなたの為に、今回は、そのオススメポイントを紹介してみましょう。
ダメな相手は断ればいい!
"お互いに電話したり会ったりして、続けるかどうかは自分たちで決められるし。無理矢理結婚させられるとか、嫌だけど結婚するとかは全然ないですよ"
これは「百パーセントの夫婦の」夫、有馬達郎氏の言葉です。
多くの方はお見合いという言葉から「無理矢理結婚させられる」というイメージがあるかもしれませんが、まずそれが誤解だといえます。
むしろ、自然にはじまった恋愛の方が、別れとなると厄介です。
「好きだけど結婚相手としては違う」と感じるケースもあります。
それでも離れられずに付き合い続けて、最終的には別れてしまうカップルだって少なくありません。
「結婚」という目的が最初からハッキリしている分、ダメと感じたらすぐ次へと、積極的に新たな出会いを繰り返すことができ、無駄な時間を節約する事にもつながるのです。
出会いから結婚までが最短で済む
"お見合いって出会ってからが早いんですよね。会ってみて、気が合ったらすぐに結婚するっていうのが普通でした"
再び、達郎氏の言葉。別れも早ければ結婚も早いのがお見合いの魅力です。恋愛の場合、お互い「いいな」と思っても、なかなか結婚に進めないケースが多いといえます。プロポーズするのはいつのタイミングか? 誕生日か、クリスマスか……など、年に一度のチャンスに賭けてしまったりもします。けれど、そんな駆け引きが厄介なのです。
その点、お見合いは「結婚」そのものが前提になります。気持ちが合えば、一気にゴールへ向かうことができるでしょう。
選択肢は限られていない。実は無限大!
"すごくピッタリくる人と出会えて、ここまで波風もなくやって来られましたし、本当に幸せだと思います"
最後は妻、有馬妙子氏の言葉です。「すごくピッタリ」だなんて言葉が出てくるのも、実は結婚までに何度も違う相手との出会いを繰り返しているから。
夫の達郎氏は、親が熱心なのもあり、2年で100枚くらいのお見合い写真を見たといいます。恋愛なら、5人でも付き合えば平均的かもしれませんが、お見合いならそれ以上。会うのは常に1対1ですが、納得がいくまで出会いが繰り返せるのです。
ポジティブな結婚をする
"お見合いには二種類ある。「この人でいい」という気持ちで相手を選ぶと、それはネガティブな結婚になるだろう。そうではなく、「この人がいい」と相手を選べば、きっとポジティブな結婚になるのだ"
本書のまとめの言葉です。有馬夫妻の話に目を通すと、今回抜き出したほんの一部分からも、私たちがいかにお見合いに間違ったイメージを抱いてしまっているかがわかります。
そもそも、現在いたる所で開催されている婚活パーティーや合コンも、一種のお見合いだといえます。人に紹介されるか、自分で探しに行くかの違いでしょう。
もしお見合いを勧められたら、気を重くするのではなく、「ちょっと試してみようかな」と、前向きに受けてみるのが良いかもしれません。
(平原 学/ライター)
公開日:2017年7月11日
更新日:2019年4月19日
参考:『究極の愛について語るときに僕たちの語ること』コエヌマカズユキ/青月社
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