清楚系彼女と付き合えたら……できれば結婚までも……
男ならば一度は夢見ることだと思います。
僕は実際にその夢を叶えました。
しかし後悔しました。
彼女がこんな鬼嫁に変貌するとは、微塵も想像していませんでした。
どれほど素敵な彼女なのかは前編で語りました。
後編では、彼女の変貌ぶりをご紹介したいと思います。
前編はこちら:「清楚系彼女と結婚したら鬼嫁に豹変したのだが」【前編】
始まる同棲生活 清楚系の仮面がはがれ落ちる
いよいよ始まる、清楚系彼女との新生活。
まずは家探しからと、週末を使って見学会に行き始めました。
この頃には、週の半分くらいは彼女が僕の家に泊まるようになっていました。新生活の準備として、徐々に一緒にいることに慣れていこうと思ってのことです。
ある日、家に帰ると夕飯の準備中の彼女が。
夢見ていた新婚生活がここに……と、感動で胸がいっぱいになるのを感じました。
そのまま「ただいま」や「お疲れ様」の言葉を交わしたあと、ジャケットを脱ぎ、
「何作ってるのー?」と何気なく彼女に近づくと、ギロッと睨まれました。
怯む僕に、彼女は
「それはできてからのお楽しみね」
とぶっきらぼうな返事。
感情も何もない、初めて聞いた声でした。
彼女の不機嫌の理由がわからない
あれ……今日何か悪いことしたっけ……女の子の日はまだのはず……
もう必死でした。
ぐるぐる考えながら部屋着に着替えて、LINEを見返して、ここ数日の行動を振り返って……いやわからない。
仕事で嫌なことでもあったのかな、と結論づけて待っていると。
「ねえ、ご飯。できたよ」
相変わらず不機嫌そうな声です。
「うん、ありがとう」
「……じゃなくて、手伝ってよ」
「ああ、ごめんごめん」
配膳を手伝って、食事をしているうちに、彼女の機嫌も元に戻ったので、深く考えないことにしました。
鬼嫁の威圧感に萎縮する日々
しかし、また別の日のこと。
自分が有休を取っていた日に、彼女が喜ぶだろうと思って夕飯を作って待っていました。
からあげと、豆腐とネギのみそ汁だけですが、あまり自炊しない自分にとってはかなり苦戦して作ったご飯。
しかし彼女の第一声は
「は……? 作るなら栄養のこと考えてよ」
確かにそこまで頭が回らなかったのは僕の非ですが、感謝は一切なくただ怒られただけ。
食べている最中も、機嫌は直らず。
またある日には、一緒に買い物をしていて、野菜を選ぼうと伸ばした手を叩かれたことも。
暴力はダメだと伝えましたが、ご機嫌はナナメのまま。
機嫌がいい悪いではないと、このとき気づきました。
こんな鬼のような嫁だったとは……それからはおとなしくしています。
清楚系の皮をかぶった鬼嫁にご用心!
今回ご紹介した方は、今後の彼女との関係を考え直しているとのこと。
ダラダラ関係を続けてしまう前に、きっぱり別れてしまった方が将来楽かもしれませんよね。
このように、一緒に暮らし始めてから別人のように変わってしまうタイプの人もいるので、筆者は結婚前に同棲期間を設ける方がよいと思っています。
みなさんはどう思いますか?
(廣瀬伶/ライター)
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