こんにちは、沙木貴咲です。『メンへラ』とは、そもそもネットスラングでしたが、今は精神的な悩みを抱える人たちを表します。精神科に通うほどの疾患を持った人はもちろん、その予備軍と思われる人たちも含むでしょう。
ただ、恋愛における『メンへラ』はなかなか深刻な状況を生み出します。精神的に不安定な女性は男性から敬遠されやすく、恋は破局を迎えやすいのです。
メンへラ女子の特徴
世間的に『メンへラ』と呼ばれる人たちの特徴は、以下になるでしょうか?
・彼氏に依存しているのに、突き放すような言動を示す
・寂しがり屋のかまってちゃん
・自殺企図がある
・ヒステリックにキレる
・嘘をつく
・基本的にネガティブ思考
箇条書きにすると、ちょっと面倒くさいタイプなのですが……実際そのとおりなのでしょう。
ツイッターなどで、メンへラ彼女を持つ彼氏が困惑したツイートを上げているのをたびたび見かけます。散々翻弄されて、「もう面倒見きれない」と別れを決意する人は少なくなく、別れる頃になると、彼女に嫌悪感すら抱く男性が少なくありません。
初めは「彼女を守りたい」という気持ちが強かったとしても、それは段々と薄れていってしまうようです。
家族でも対応が難しいメンへラ
前項で述べた特徴は、境界性パーソナリティー障害という病気に酷似していて、メンへラと呼ばれる女子の5~6割がこの病気に該当するか、それに近しい状態にあるのでは? と筆者は感じています。
境界性パーソナリティー障害は、安定した人間関係を築くことが難しい病気で、恋人同士という親密な間柄では特に支障が出やすいはず。うつや不眠、パニック障害といった疾患よりも、恋愛にもたらす影響が大きいんです。
かくいう筆者も、この病気に約10年間悩まされた経験があります。その間は、恋人との間に激しい衝突が数え切れないほどありました。
血の繋がった家族ですら対応が難しい状態だったため、赤の他人である彼氏は当然、相当振り回されただろうと思います。交際は長続きせず、くっついたり離れたりを繰り返したものでした。
個人的には、自分の経験も踏まえて、メンへラ女子と付き合うのはかなり難しいと感じます。精神が病的に不安定だとか、人間関係がうまく築けないといった自覚があるなら、男性から敬遠されても仕方ない部分はあるでしょう。
家族でもずっと一緒にいることが苦しくなるものなので、恋人がメンへラ女子をまるごと受け止めるのは、やっぱり容易ではないのです。
ガチメンへラとファッションメンへラ
また、メンタルの不調というのは、本人が自覚に左右されることが多いです。精神科のクリニックに通院するガチメンへラと、そこまでいかない“メンへラを装っている”ファッションメンへラの境界線は曖昧だといえます。
ファッションメンへラのほとんどは、ただの構ってちゃんなので、男性からすると本当に面倒くさい人でしかありません。ですが、ガチでメンタルやられている人との区別は、素人目にはつかないはず。パッと見た印象はガチもファッションも一緒なんです。
見極めの目安はいくつかありますが、もっともわかりやすいのは、「本気で死にたいと思っているかどうか?」ではないでしょうか。
ガチメンへラは生きていることがつらいので、自分の苦しみを断つために死にたいと訴えます。ですが、ファッションメンへラが自殺企図を匂わせるのは、彼氏の気を引くことが目的。それほど深刻ではないといえます。
死にたい構ってちゃんと付き合いたい男性はいない!
好きな人の心を繋ぎ止める方法を知らず、メンへラを装ってしまうファッションメンへラも、通院して治療中のガチメンへラも、「今のままではマトモな恋愛はできない」と思ったほうがいいいと思います。
自殺したい構ってちゃんと付き合いたい男性はいませんから。やっぱり、健全な心を手に入れないことには恋を楽しめないものです。
「好きこのんで病んでいるわけじゃない」「彼を振り回しているつもりはない」と言いたくなる気持ちはよくわかります。筆者もそうでしたから。
それでも、安心して長続きする恋愛をしたいと思うなら、心の安定を整えることが最優先事項です。好きな人の気を引いているつもりで、実はドン引きさせていると気づかないうちは、幸せな恋がなかなかできないでしょう。
(沙木貴咲/ライター)
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