こんにちは、沙木貴咲です。
恋愛も仕事もがむしゃらに頑張れば、たいていのことはどうにかなると思っています。でも、頑張る方向性を間違えるとうまくいかない「ダメルール」というものはあるようで。
「あの人が○○してくれたら、私は××になるのに」という発想は、しちゃダメです。
人生をより良くするために、やっちゃいけないダメ法則を紹介します。
目次
期待するより自分が動くことで人生を思い通りに
期待は、誰かが自分の望みをかなえてくれることを望むことです。
自分でかなえることではないので、望みがかなうまで待つ間ストレスを感じるでしょうし、フラストレーションもたまります。
でも、タイミング良くサクッと誰かが動いてくれたら、このうえなくラクだったりもします。
だから、実現したいことがあると「あの人がこうしてくれたら、私の夢がかなうのに」という発想を、誰もが一度はするんじゃないでしょうか?
たとえば、好きな人とデートしたいときに「彼が食事に誘ってくれたらなあ」とか「誰かが彼も誘って、飲みに行こうと言ってくれたらいいのに」と考えるなど。
でも、彼本人や周りの人に期待しても、動いてくれるかどうかはわかりません。それよりは自分でよく考えて、彼が応じてくれるように工夫して誘ったほうが、二人きりになれる確率は高まるはずです。
どうしても自分で誘うことができない場合は、共通の友人に「一緒に誘って」とお願いすれば、好きな人と食事に行く具体的な道のりが見えてくるでしょう。
なぜダメなのに「他人に動いてほしい」と思ってしまうのか?
さっき述べた、好きな人とデートしたいけれど誘えないパターンであれば、こんなことが自分から動けない理由になるのかもしれません。
・自信がなくて恥ずかしい
・誘い方を考えるのが面倒
・断られたらショック
つまり、自分自身を困難な状況に置くとか、努力をするということを避けようとしているんですね。
でも、恥ずかしさの克服や自分で考えることを放棄して、漠然と他人に期待したなら、その通りに誰かが動いてくれるまでひたすら待つことしかできないはず。気になる彼と食事に行くという望みは、いつかなえられるかわかりません。それどころか、他の人が彼を捕まえてしまう瞬間を、指をくわえて見ているしかなくなるかもしれないのです。
恋の進め方としては、とても非効率的で時間がもったいないでしょう。
例から見てみる! ダメ法則はなんでダメなの?
ダメ法則にはまってしまうとうまくいかなくなってしまう例を見てみましょう。
たとえば、上司から丸投げされた仕事を、同僚と試行錯誤で進めたものの失敗してしまったとします。このとき、上司にこう文句を言われたら、どう感じますか?
「プロジェクトが失敗したせいで、俺の出世がなくなったじゃないか!」
……え? 何言ってんの?
と、ドン引きしません?
丸投げして的確な指示を出さなかったアンタが悪いんじゃないの? ていうか、出世なんか関係ないし! と逆ギレしたくなるはず。
これは『自分が動かず、他人に期待して失敗』という典型的な例でしょう。
この上司は、出世のためにプロジェクトを成功させるべく、部下と共にアイデアを出し合うなど、努力と工夫をするべきだったのです。
逆を言うと、他人に期待するだけで自分が動かなかったことについては、何か文句を言う立場にないということ。
これは、片思いの相手から告白されるのを待つだけで、アプローチしないでいたら、好きな人が別の人と付き合い始めた……などの場合にも言えると思います。
「私のほうが前から好きだったのに。こんなに好きだったのに」と告白しても、彼は困るばかり。「じゃあ、もっと早く言ってよ」と言われるだけでしょう。
他人に期待するのはラクだけど……人生の主役はあなた
他人に期待して、望み通りにしてもらうのはラクだと思います。望み通りにならなかったときは、「あの人がうまく動かなかったから」と、他人のせいにもできるでしょう。
でも、絶対に望みがかなう確証はないですし、他力本願である以上、自分はただ願って待つだけ。失敗したことについては、自分が努力していないために未練が残り、フラストレーションがたまってしまいます。行動を起こさなかったことを、これから先後悔し続けるかもしれません。
それよりは、多少苦労をしても、自分の頭で考えて努力をしたほうが良いんです。とことん頑張って成功したら、他人を頼るよりも早く結果が出るはず。たとえうまくいかなかったとしても、「私はやるだけやったから、もういい」と潔く諦められるでしょうし、失敗から得られる学びもあります。
恋愛も仕事も、「こうしたい」と思うことがあるなら、自力でかなえようとするスタンスが大切。誰かに「動いてくれたらいいのに」と期待を寄せた時点で、ダメパターンにはまっていることに気づくことから始めましょう。
少しずつ物事が思うように動き出し、あなたの人生はより良いものへと変わってゆくはずです。
(沙木貴咲/ライター)
Photo by.Joshua Rawson-Harris
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