突然ですけど、男性って、「頑張った自分へのご褒美」という感覚は、あまり持ち合わせていないタイプが多いんですよね。
欲しいものがあったらその都度財布の状況を見て買ってしまいますし。
そもそも日常で「俺頑張ったなぁ」と感じる瞬間があっても、その場合は自分へのプレゼントと言うより、お酒を飲みに行くぐらいのことで消化してしまいがち。
要は夢がないと言うか、非常に淡白と言ってもいいでしょう。
一方で女性は言うと、これはやはり男性に比べると、自分へのご褒美としてプレゼントを買うというケースは、数字で多いことが証明されているようです。
今回は、この点について、ちょっと詳しく掘り下げていきましょう。
女性の54.2%は、自分へのご褒美プレゼントを購入している
博報堂生活総研「生活定点」が調査した、2016年版のインターネット調査によると、「自分にプレゼントを買ったことがある」と回答したのは、全体の40.9%となっています。
つまり回答者のうち、4割程度の男女は、自分へのご褒美に何かしらの買い物をしていた、ということになるわけですね。
ではその男女比を見ていきますと、男性は27.9%。そして女性が54.2%で、平均が4割程度となっていました。
男性よりも女性の方が、自分へのプレゼントを購入する割合は大きいということが、これで分かりました。
中でも20代の女性はその割合がもっとも高く、67.2%となっています。
7割近い女性は、自分へのご褒美として、欲しいものを購入しているということになります。
次いで40代が55%、30代が54.3%と、20代、40代、30代の順で上位の割合が推移していることが、公表されたデータによって明かされています。
とりわけ考えるに、独身の女性の場合は自分の稼ぎの中から、自分のためだけに投資をすることは難しくありません。
夫や子供がいると、自分のためだけにお金を使う余裕は、どうしても少なくなってしまうものです。
そうなれば20代の女性の67.2%が首位となるのも理解できるところですね。
どうして男性は自分へのプレゼントを必要としないのか…
ところで、男女でこれだけの開きがあるのはどうしてなのでしょうか。
これについて、いち男性として考えると、一番に浮かぶ理由はやっぱり、男性は女性ほど欲しいと思える物品がないことも大きな理由ではないかと考えます。
ブランド物のバッグや衣服、コスメと言った、女性にとっては必需品であり、同時に消耗品であるわけですので、定期的に購入しないわけにはいきません。
何も買わず、増やさずという生き方もあるにはありますが、あれは誰にでもできる話でもないですよね。
ある程度自分の容姿を身奇麗に保つのも、女性にとっては欠かせない努力です。
一方で男性はその努力を、本当に最低限しかしなくても、あまり社会的には軽んじられない側面はあります。
不公平な話ですが、実際そうなんですよね……。
もっとも、男性は男性で自分が欲しいものってちゃんと、要所要所で購入しているんです。
ただ、冒頭でも書いたように、それを「自分へのご褒美だな」という意識が希薄なんですよね。
だから、結構な額の買い物をしても、それが実質的に自分へのご褒美であるという意識が、そんなにないのでしょう。
つい先日も、筆者はふらっと入った家電量販店で、結構な額の買い物をしてしまいました。
そこに自分へのプレゼントという意識はありませんでした。
おわりに
女性も男性も、時々自分の欲しいものを購入している。
これって当たり前のことですよね。
それなのにどうして、話を「自分へのご褒美としてのプレゼント」と限定すると、男女差が開いてしまうのか。
やっぱりその理由は、買い物への捉え方の、男女の考え方の違いなのかもしれません。
シンプルに考えれば、高い買い物をするのに理由付けをするのが女性、理由は二の次でとりあえず購入してしまうのが男性、ということなのではないでしょうか。
人は生活をしている限り、どこかしらで意識していようと、無意識だろうと、自分へのご褒美を購入しているものなのです。
会社帰りのおじさんの、コンビニでのお酒の購入だって、見方によっては立派なご褒美ですからね。
※参考 博報堂生活総研「生活定点」
(松本ミゾレ/ライター)
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