スピリチュアルカウンセラーの江原啓之さんや、ソウルメイト研究家のkeikoさんを始め、『引き寄せ』を提唱する方は少なくありません。
充実した幸せな人生を送る上では、どういう「思い」を抱きながら日々を送るかが、たしかに重要。なのですが……なかには、
「引き寄せってそもそも、なんなの?」
とか、
「本当に引き寄せられるの?」
と、首を傾げている人もいるのでは?
今回は、そうした疑問をおもちの方に、引き寄せの仕組みをあらためてご紹介したいと思います。
引き寄せの法則は、実はとても現実的で論理的
スピリチュアルの世界でよく聞く言葉と思うかもしれませんが、実は『引き寄せ』って、すごく論理的で現実的なものなんです。
魔法のように、「こうなりたい」と思うだけで願うがかなうわけではありません。
重要なのは、「こうなりたい」と願った上で、必ず行動を起こすこと。
ここが抜けていれば、どんなに幸せを引き寄せようとしても難しいはず。
そして、占いと引き寄せをどちらも好きで信じている女性は少なくないと思いますが、この二つは住む世界が違うというか、まったく別物なんです。
占いには棚ぼたがあっても、引き寄せは「まったくなにもしないのに幸せになれた」ということはあり得ません。
『引き寄せ』の仕組み。なぜ願いがかなうの?
引き寄せがかなう仕組みはとても簡単。
頭に思い描く希望に対して、行動を起こすからです。
努力をするなかで、さらに『引き寄せ』を行う。
あるいは、『引き寄せ』を行った後で、それが実現するように行動する。
当たり前のことじゃない……と思ったあなた。
そうなんです。
たとえば、アイドルになりたいと願っても、じっと家の中にいるだけではかないません。
アイドルになりたいと強く願い、引き寄せを行いながら、オーディションを受けたり、ボイスレッスンに通ったり、有名事務所に履歴書を送ったりすることが大切なのです。
あるいは、受験を思い出してください。志望校に合格したいと祈願するだけでまったく勉強をしなかったら、やっぱり落ちてしまいますよね。
引き寄せもそれと一緒。
つまり、引き寄せは努力をサポートするようなもので、それ自体がメインではないということ。
幸せを本当に引き寄せられるのは、行動だけなんです。
その本質を理解していないと、本当に意味のある引き寄せはできないでしょう。
『引き寄せ』がかなわない場合
あれもこれも手を尽くして、自分を限界まで高めて頑張ったから、もうなにもすることがない……という状況では、引き寄せが役に立つかもしれません。
受験で偏差値を最高の数字まで持っていって、最後に学問の神さまにお参りするということは、誰もがやっていることです。
それでも、願いがかなわないという場合もあるわけで……
非常に悲しいですが、それは引き寄せの効果がなかったというよりは、
「あなたが選ぶべき願いは、それではなかった」
と解釈するのが正しいといえます。
どうしても行きたかったコンサートのチケットが取れなくて、悔しくて当日に会場の外まで行ったら、同じ境遇の男性と会って意気投合して、そのまま付き合うことになる……とか。
コンサートに行くという引き寄せが失敗したのは、その日があなたにとって運命的な出会いを迎える日だからと解釈すると、引き寄せがかなわないことにもちゃんと意味があるとわかります。
さいごに
スピリチュアルがすっかり市民権を得ている最近では、引き寄せや浄化に
「それをやれば、後は待つだけで幸せになれる」
という解釈をしている人も、多いかもしれません。
でも、どんなに小さなことでも行動して努力することは、やっぱり欠かせないんですね。
そこを飛ばして幸せになろうとしても、なかなか難しいと思います。
スピリチュアルな本を読む人は、ちょっと思い出してみてください。
……江原さんもkeikoさんも、「願うだけでOK」とは言ってないですよね。
引き寄せがうまくいかない……と感じているなら、願った後で動いてみましょう。
あなたの勇気と行動が、願ったとおりの幸せを引き寄せるはずです。
(沙木貴咲/ライター)
Photo by. Daniele Zedda
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