占いが好きの皆さんにとっては身近な存在であるタロットカード。気軽に占えてズバリと必要なメッセージを与えてくれるところに、不思議さを感じているのでは?
タロットカードは、大アルカナ22枚と小アルカナ56枚で構成されていますが、大アルカナのみで占う事も可能です。
ともかく細かい事は抜きにして、とりあえず実践してみる事にいたしましょう! 自分で占えるようになると、その魅力にハマるはず。
まずは大アルカナ22枚×正・逆位置を使用したワンオラクル(1枚で占う方法)で、出たカードの意味をテーマごとにご紹介します。
ワンオラクル(1枚引き)とは
ワンオラクルは、物事のイエス・ノーやシンプルに「相手の気持ちを今すぐ、ざっくりでも知りたい!」と疑問がはっきりしている時、またその日の運勢をサクッと知りたいなどによく使われるシンプルな占法です。
カードの意味を覚えるための基礎でもあります
愚者
基本的な意味
(正位置)始まり、自由、冒険、勇気、無限の可能性、無邪気
(逆位置)無謀、無気力、奇抜過ぎる、準備不足、進展がない
カードに描かれているのは、今まさに旅に出ようとしている若者。
長旅に出るとは思えないような軽装、崖の上に立って天を仰ぎ、その表情はなんだか楽しげ。しかし、目の前の崖を気に留める様子もなく、足元には犬がほえている様子……。お気楽さを感じる反面、どことなく危うげな絵柄です。
タロットカードは、この若者の旅の物語を表していると言いますから、まさに今がスタート地点にある、という事を示しているんですね。
心情的には、旅を前にワクワクする心、また無謀であろうと新しい世界へと挑戦する気概を表します。
あの人の気持ちで出た時
正位置
あなたに対しては、フラットな気持ち。恋愛感情というよりも、人としての興味や関心に近いかも。気取らない軽やかな付き合いを望んでいるようです。
逆位置
真剣味が足りない様子。気分次第で態度を変えたり、無責任な言動を押しつけてきたりと、振り回される可能性あり。
運命の出会いを求めて出た時
正位置
あまりかしこまらず、「まずは友達から」といった感じで気軽に外に出ていくといいでしょう。自分が楽しむつもりでオシャレをして、自信を持って生き生きと振る舞うと、ほどなくして良い出会いがありそう。
逆位置
肩に力が入りすぎて、逆に異性を遠ざけてしまっている状態。自ら出会いを求めて外に出るよりも、周りからの紹介を受けるなど地道で着実な方法を取ったほうが良さそう。
好きな人との未来で出た時
正位置
この先も心から楽しめるような関係を続けていくことができるはず。周囲の反応は気にせず、自分たちらしさを大切にしていきましょう。そんな二人に眉をひそめる人々もいるかもしれませんが、気にしない事! その先にさらなる発展が待ち構えています。
逆位置
焦り過ぎて暴走してしまわないように注意。二人が置かれている状況をきちんと把握し、冷静さを取り戻してから落ち着いて行動を。大きな決断はもう少し先に延ばすべき。
魔術師
基本的な意味
(正位置)自信、斬新な発想、創造力、コミュ力、知性
(逆位置)うそ、ごまかし、荒けずり、自己嫌悪、消極性
カードに描かれているのは、テーブルの上に4つの道具を並べ右手を高く上げている魔術師。道具を駆使した魔術で、新しい世界を生み出そうとしている姿だと言われています。
道具を使いこなすために必要なのは、論理的思考、文章力、読解力、計算力。つまり知性なんですね。そこからアイデアとコミュニケーションが生まれ、新たな世界が開けていく事をこのカードは示しています。
あの人の気持ちで出た時
正位置
異性としてあなたを十分に意識していて、かなり積極的になっています。何らかのアプローチが近々あるかもしれません。自分の思いを言葉できちんと伝える事で、関係が盛り上がっていきます。
逆位置
あなたに対して何かしら疑念があり、消極的になっている様子。関係を続ける自信を失っているのかも。気持ちが冷めている可能性があるので、しばらく距離をおいて仕切り直しを。何か誤解されているようなら、早急に言葉を尽くして解決しましょう。
運命の出会いを求めて出た時
正位置
趣味の集まりや合コンなど、人が多く集まる場に積極的に出かけていくと吉。コミュ力が向上しているので、注目を集められそうです。その場で出会った人とはしっかりと連絡を取り合う事。
逆位置
ちょっとタイミングが悪いのかも。自信を失って、いい出会いがあってもうまく話せずにチャンスが遠のいてしまいそう。無理をして背伸びせず、自分の長所をしっかりアピールする事を心掛けて。何だかんだと理由をつけて出会いそのものを避けてしまわないように。
好きな人との未来で出た時
正位置
破竹の勢いで発展していきそう! 改めて真剣交際を求められるとか、プロポーズをされるなど、新たな展開が待ち構えています。二人の気持ちが通じ合っているので、このまま波に乗って関係を深めて。
逆位置
お互いに真剣味とコミュニケーションが足りないがために、関係が停滞してしまうかも。疑心暗鬼になり、痛くもない腹を探り合うような事になりかねないので、相手の様子を見つつしっかりと自分の気持ちを伝える事。
女教皇
基本的な意味
(正位置)清楚、精神性の高さ、バランス感覚、洞察力、直感
(逆位置)神経質、慎重すぎ、批判精神、頑固、極端
白と黒の柱の間で前を見据えて静かに座っている女性は、陰と陽、男と女、光と影など、二極のバランスを取る知恵の象徴であると言われています。
このカードが実占で出た時は、状況はあまり動かない中でさまざまな思索を巡らせながら静かに成り行きを見守る事になる、といった例が多いように思います。受け身でありつつも、過去の経験や知識が鍵となって道が開けていく事を示していますよ。
あの人の気持ちで出た時
正位置
あなたの事は真面目できちんとした人、知性のある人だと思っています。そこに尊敬の念はあれど、情熱的な恋愛感情というわけではなさそう……。いわば「恋の芽」のようなものなのかもしれません。この関係を大切にするために、じっと様子をうかがっているのかも。
逆位置
恋愛そのものにあまり興味を持てていないのかも。あるいは、あなたの事を「お高く止まっている」などと誤解して近寄りがたさを感じているようです。恋愛感情は今のところ控えめなので、適度な距離を保ちつつゆっくりとお互いを理解し合う気持ちの余裕を持って。
運命の出会いを求めて出た時
正位置
出会い自体は先の事になりますが、結婚相手にふさわしいお相手に巡り会えそう。外見や年収・学歴など、お相手に求める条件を一旦外して人柄に注目してみると、思わぬところに運命の人が潜んでいた事に気付くかも。また、お見合いや紹介にも良縁があります。
逆位置
今はまだそのタイミングではありません。それよりも、自分の理想の恋人像や恋愛観について見直し、恋への意思と決意を固め直してみましょう。それが現実的であるかどうかもしっかり意識して、妥協ラインを決めておきましょう。
好きな人との未来で出た時
正位置
プラトニックラブ。関係そのものは大きく発展しませんが、精神的な結びつきが強くなりそうです。恋の華やかさには欠けますが、お互いに人として高め合えるような実りあるお付き合いになりそう。
逆位置
お互いの身の回りの事……たとえば仕事や家庭の問題などで苛立ち、恋愛自体がおろそかになってしまいそう。その結果反目し合ったり、意思の疎通がうまくいかなくなったりする可能性があります。そんな時は焦らず一旦保留とし、いいタイミングが訪れるまで気長に待ちましょう。相手のささいな欠点も許せる寛大さが状況をゆっくりと打破していきます。
タロットカード、最初の3枚をご紹介しました。
大アルカナは、最初の「愚者」が旅を通じてさまざまな人や事象と出会い、人間として成長していく過程が描かれた物語だとも言われています。
カードの図案と意味合いからそんなドラマを自分なりに解釈していくのも、楽しく覚える一つの方法だと思います。
(WriterPalm45/占い師)
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