あなたが所属する組織に「ルール」は存在していますか? はっきりと明示されていなくとも、暗黙の了解になっていることもありますし、中には、「えっそんなことまで決まってるの!?」と驚いてしまう風習もあったりします。
「当たり前」と思って繰り返されている習わしにストレスを感じている人も少なくありません。
一歩外に出てみると、常識ではなかったことがわかる、なんてこともあるので、今回は職場にはびこる謎の風習を4つに絞って紹介していきたいと思います。
目次
職場にはびこる謎の風習とは?
会社組織に所属していると、少なからず組織ごとのカラーが出ます。
社長が掲げるビジョンや理念に沿って職場環境は整備され、業務内容も決まってきますが、職場によっては、少し特殊な「ルール」が出来上がっていることもあるようです。
初めて就職したときなどに起こりがちですが、比較対象を自分の中に持っておらず、職場の同僚全員が当たり前にやっている行動に対して、「常識ではない」と気がつかないこともあります。
転職してから、「あれは、当たり前じゃなかったのか!」と知って、後悔したり、在職中に「おかしい」と思ったのに、やめられないこともあるかもしれません。
女性社員を中心にありがちな風習を紹介していきます。
強制参加になっているお決まりのランチ会
職場でほとんどの時間を過ごす会社員にとって、ランチタイムは貴重な休憩時間であり、リフレッシュになるタイミング。
リフレッシュの仕方は人それぞれですが、「ランチはみんなで行くもの」と決まっている職場があるんです。
たとえば、毎日一緒に行くなら、「今日はお弁当なんで」と言って断ったり、「金欠なんで」と理由をつけて回避しやすいですが、「週に一回決まった日」に一緒に行くような場合、頻繁ではないからこそ、断りづらい空気が流れていたりします。
ハッキリ言って、貴重なランチタイムにまで同僚と過ごすのは疲れますよね。仲の良い同僚であれば、気分転換にもなるかもしれませんが、半強制的に開催される職場のランチでは、話の合わないメンバーも出てきます。
気を使いながら会話をしたり、聞きたくもない仕事の愚痴や、興味のわかない恋愛話を聞かされるのは、あまりにも苦痛。
あなたの職場では、お決まりになっている「ランチ会」はありませんか?
始業前に終わらせるのが当たり前の業務
始業時間に仕事を始められるように、少し早く到着しておくことは、社会人としての常識ではありますが、もしも会社の先輩や上司に「早く来て、○○することが当たり前」と言われているなら、それは謎の風習の可能性が高いです。
たとえば、朝礼や掃除といった、業務としては普通の活動であっても、それが時間外に行われているようであれば、それはもしかしたら「非常識的な」風習かもしれません。
残業時間については、言及されることも多いですが、朝の始業前の時間については時間外であることを無視されるケースもあるようです。
それが会社の業務であれば、始業してからやればいいものですし、会社の業務でないのならば、強制されるべきものでもありません。
バレンタインは女性全員から
季節ごとのイベントは定番ですが、バレンタインデーには女性全員から男性メンバーへ義理チョコを用意するというのも、職場の風習ではよくあるもの。
ひとりで用意するのは面倒くさいけど、全員で割り勘なら用意しやすいということもあるかもしれませんが、半ば強制的に徴収されるようになると、疑問も湧いてきます。
中には、バレンタインデーだけではなく、社員の誕生日があるたびにお金を徴収してプレゼントを用意するような職場もあるんだとか。
バレンタインのチョコもプレゼントも、本当はあげたい人だけが用意すれば良いもの。
ただお金を集めて物を買うだけの心のこもっていない贈り物をする、という風習なら疑問を感じてしまいますよね……。
挨拶は必ず年下、もしくは後輩から
コミュニケーションの基本は挨拶であることは、子どもの頃から教えられてくることだと思います。家庭内から学校内でも挨拶をしない環境というのは、ほとんどないのではないでしょうか。
中には部活動などで、厳しい上下関係の中、校内で先輩とすれ違うときは大声で挨拶をしなければならないようなルールもあったかもしれません。
挨拶は社会に出てからも必須のもの。
ただ、人によっては「年下や後輩から挨拶をするべき」だと思い込んでいることもあるそうな。
人は本来対等な存在であって、後から生まれたからとか、職場にいる年数が少ないからといった理由でその関係性が変わることはありません。
挨拶は気がついた方からすれば良いもの。
それをわざわざ「年下や後輩から挨拶をするべき」と決めているのだとしたら、結構ヤバイかもしれません。
学生時代の部活でもあるまいし、あらゆる点で差別的視点を持っていそうなので、気をつけたいですね。
あなたの職場の風習は常識的?
いかがでしたでしょうか。
今回ご紹介したのは、よくある職場の謎風習でした。
これ以外にも、独特な挨拶の言葉が交わされるようなちょっと面白い風習や、土曜休みは有給扱いというブラックなものまで、さまざまです。
職場の風習は、作ろうと思って作られるのではなく、長い年月をかけて培われてきていることがほとんどです。
金銭や行動を強制されるようなものはさておき、風習を見ることで、その会社の歩んできた軌跡を知ることにもつながります。
いっそのこと楽しんでしまえたら、ストレスに感じることも減るかもしれませんね。
Tomoco
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