2021年版【12星座別】映画占い芸人・ますかた一真が贈る「勇気をもらえる映画のワンシーン」

こんにちは、占い芸人のますかた一真です。
僕は占い師と芸人という二つの顔をもって活動しています。どちらも誰かを勇気づけたり気持ちを和らげたり、人の心に触れるという点では同じかもしれませんね。

僕が占い師や芸人として活動する上で、勇気やパワーをもらっているのは「映画」です。映画はただ娯楽として楽しめるだけじゃなく、それぞれの作品によって、その時々の気持ちに寄り添い、前向きになれるメッセージをくれる頼もしい存在です。

そこで今日は、皆さんと一緒に前を向いて歩いて行ける、12星座ごとに「勇気をもらえる映画のワンシーン」をご紹介しつつ、そこから2021年にふさわしい「星座ごとのキーワード」を占ってみました。

この記事を読み終えたら、おうち時間にぜひ映画鑑賞をしてみてください。

牡羊座の方に贈る言葉とおすすめ映画

牡羊座の方にとって2020年は達成の年でした。ここ数年積み上げてきたものが地位や肩書きとして実を結んだ昨年は、独立性を重んじ闘争心も強くリーダーシップを発揮できる牡羊座の方にとって満足感を得る結果となったのではないでしょうか？
 
牡羊座の方の2021年に送りたい言葉はつながりです。
これは仕事や恋人ではない「趣味」や「サークル」などの集団です。
 
個人の力で成し得ることの到達点を知った牡羊座が向かうべきはその先。未来にはひとりでは行けない、ということを個の力が強い牡羊座の方は特に感じているのではないでしょうか？
 
そんな牡羊座の方に観て頂きたい映画は『日日是好日』です。
 
茶道を趣味にする女性が主人公なのですが、スポ根のように誰かに勝とうとか、ストイックに茶道を極める！ということはしません。彼女は茶道という趣味を通して、これまでの日常では関わらない年代や職業の人たちとつながり、ひとりの力ではたどり着けなかった考えや生き方を見つけます。
 
作中では、シーンの切り替わりごとに二十四節気（※1）が表され、進み行く時間も、大きく見れば季節のつながりだということにも気づかされます。（映画『日日是好日』（2018年）大森立嗣/『日日是好日』製作委員会）
 
バリバリと他人と競うことに熱中する牡羊座さんにとってこの映画は、仕事以外のつながりの大切さを知るきっかけになるのではないでしょうか。

牡牛座の方に贈る言葉とおすすめ映画

牡牛座の方の特徴は、まさに牛のようにゆっくりと自分を曲げずに進み続けることにあります。ともすれば頑固にも思われるその信念と、それに裏打ちされた職人的技術を、優しい性格の中に隠し持つ方が多い星座です。
 
牡牛座の方の2021年に贈りたい言葉は夢です。
これは華やかな意味合いの夢ではなく、この数年間積み重ねてきた努力の末にようやく掴もうとしている、泥にまみれた夢です。「達成」と言い換えることもできるでしょう。今年の牡牛座さんはあと少しでそれを手に入れることができる運勢です。
 
そんな牡牛座の方に観て頂きたい映画は、その名もずばり『ドリーム』です。
 
1960年代のNASAでの黒人女性技術者活躍を描いたのノンフィクション映画です。主人公は当時ほぼ不可能だと思われていたNASAでの人種差別の撤廃を、不屈の闘志で成し遂げます。
 
これを可能にしたのは彼女の技術です。黒人女性の活躍を快く思わない勢力を、彼女は自らの高度な計算の技術力を見せつけることでねじ伏せます。（映画『ドリーム』（2016年）セオドア・メルフィ/フォックス2000・ピクチャーズ）
 
野心や自己顕示欲ではなく、決して曲げない信念と職人的な技術力で夢を現実にした彼女の姿は、今年の牡牛座のあなたと重なるのではないでしょうか。
 

双子座の方に贈る言葉とおすすめ映画

双子座の方はコミュニケーション能力が高く、知的好奇心に優れていることが特徴として挙げられます。その柔軟さは12星座随一で、興味の対象は良くも悪くも次から次に移り変わります。また、学んだことを誰かにすぐお喋りしたくなる抜群の情報処理能力を持っています。
 
双子座の方の2021年に贈りたい言葉はここではない、どこかです。
本来、今年の双子座の方は旅に幸運が秘められている運勢です。遠いところに行って、異文化から未知なるエッセンスを吸収できる年なのですが、このご時勢ですからなかなかそうもいきません。
 
そんな双子座さんの運勢にぴったりな映画は『バーフバリ』です。
 
古代インドの伝説を描いたこの作品はとにかくド派手！インド映画史上最高額の予算で作られたとだけあって、アクションもダンスもスケールが未体験ゾーンです。
 
旅とは物理的な移動だけでなく、心をここではない、どこかに連れて行くことでもあります。知的好奇心に優れた双子座の方なら、前後編を合わせて300分近いこの超大作を余すことなく堪能できるでしょう。そして観た後は、刺激的な未知なる旅から帰還したように、世界が少しだけ変わって見えるかもしれません。（映画『バーフバリ』（2015年、2017年）S・S・ラージャマウリ/アルカ・メディアワークス）（※2）
 

蟹座の方に贈る言葉とおすすめ映画

蟹座は仲間意識の強い方が多いです。自分のテリトリーを大切にして、仲間とそうでない人を分ける傾向が強いですが、ひとたび仲間と認めてしまえばその母性のような優しさは目をみはるものがあります。
 
そんな蟹座の方へ2021年に贈りたい言葉は一体化です。
今年の蟹座の方は仲間意識のその先の、他者と溶け込むような一体感に可能性が秘められています。いわば自身の特性をもう一段深く掘り下げることになるでしょう。
 
今年の蟹座の方に観て頂きたい映画は『最強のふたり』です。
 
スラム街出身のドリスが身体に障害がある富豪のフィリップの介助人になるこの物語では、粗暴だけどノリの良いドリスと、偏屈だけどインテリなフィリップという全く異なる個性がぶつかり、そして混ざり合います。
 
その一体化によってドリスもフィリップも新しい人間へと変化する様は、今年の蟹座の方のヒントになります。心を開き、他人と深く関わることを恐れなければ今年の蟹座はまさに「最強」です。（映画『最強のふたり』（2011年）エリック・トレダノ、オリヴィエ・ナカシュ/Quad Productions）
 

獅子座の方に贈る言葉とおすすめ映画

獅子座は理想と夢を胸に抱く、舞台の主人公のような方が多く見られます。人生は自分を輝かせるためにあると信じる獅子座の方は、時として自己中心的との評価を受けますが、それもまた魅力の一つです。
 
そんな獅子座の方へ2021年に贈りたい言葉は出会いです。これは単なる恋愛運ではなく、自分自身を高みに連れて行ってくれる対人運のことです。
 
今年の獅子座の方は、他者からの影響によって自己実現を叶えていく運勢の中にいます。
そんなときだからこそ、獅子座の方には『ラ・ラ・ランド』という映画を観て頂きたいです。
 
女優志望のミアとピアニストのセブというお互いに夢を抱くふたりは、偶然の出会いにより互いに影響を与え合い、成功していきます。
しかし、対人運という言葉には、関係にけじめをつけるタイミングも込められています。本当に観るべきポイントは、ミアとセブが下すお互いの理想のためのある「決断」です。（映画『ラ・ラ・ランド』（2016年）デミアン・チャゼル/サミット・エンターテインメント）
 
今年の獅子座の方の出会い運は、必ずしも甘いロマンスではありません。しかし獅子座の方にとって人生という舞台の主役はあなた自身でなければなりません。
 
その舞台に誰が必要で誰が必要でないのかを見極める、そんな重要な年になることでしょう。
 

乙女座の方に贈る言葉とおすすめ映画

乙女座の方は責任感が強く、完璧主義者が多いと言われています。それゆえ、ついつい他人より責任を多く背負ったり、難しい仕事を任されたりすることが今まで多かったのでは？
そんな乙女座の方へ2021年に贈りたい言葉は任務遂行です。
 
ずいぶん重い言葉だと思う方もいるかもしれませんが、これまでに多くの責任を引き受けている乙女座さんにとっては、日常の延長線上だと言えるでしょう。このコロナ禍で新たに増えた衛生管理などのタスクマネジメントやメンテナンスの遂行は、きれい好きで実務能力のある乙女座さんの得意分野です。
 
そんな乙女座の方に今年観て頂きたい映画は『1917　命をかけた伝令』です。
 
第一次世界大戦下の危険地帯をくぐり抜け、味方に伝令を届ける任務を命じられた兵士の物語で、映画の全編をワンカットに見えるように撮影された、演者も製作陣もミスが許されない重圧の中で撮られた作品です。（映画『1917　命をかけた伝令』（2019年）サム・メンデス/ドリームワークス）
 
実は、その重圧が作品全体にいい意味での緊張感を生み出し、この作品を名作と評価される映画に仕上げたのだと思います。プレッシャーに強い乙女座さんにとって、今年増えた任務をこなすことは、今まで日々行っていたことが正当に評価されるチャンスでもあります。
 

天秤座の方に贈る言葉とおすすめ映画

12星座随一のバランス感覚を持つ天秤座の方の特徴は、他者の視点を取り入れられることです。
「こんなことをしたら他人がどう思うか」「他人から見て、これはだらしないだろう」という冷静なまなざしを持つ天秤座さんはスマートで、それゆえ社交性抜群です。
 
そんな天秤座の方へ2021年に贈りたい言葉は情熱です。これは恋愛の場合もあるし、自己表現の形をとる場合もあります。とにかく自分の内側から燃え広がる炎のような気持ちです。いつもエレガントな天秤座さんにとって、これは少し苦手分野かもしれませんが、今年はぜひ意識してみてください。
 
そんな天秤座の方に観て頂きたい映画は『百円の恋』です。
 
日々怠惰に過ごしていた主人公の一子はボクサーに恋をして、自らも女子プロボクサーの道を歩みます。物語もさることながら、本当に技術が向上していく主人公の演技を超えたボクシングからは、まさに役に打ち込む情熱を感じます。（映画『百円の恋』（2014年）武正晴/東映ビデオ）
 
「こんな人を好きになっても」とか「こんなものにハマっても」という考えは、今年の天秤座さんには似合いません。こんなにも情熱の炎が燃えるのは12年に1回のこと。今年だけは、恋でも創作活動でものめり込んでください。
 
たとえ傷ついたとしても、この物語の一子のように何度でも立ち上がるガッツをもらえる年でもあります。あなたの心に試合開始のゴングが鳴り響く、そんな1年になるでしょう。

蠍座の方に贈る言葉とおすすめ映画

蠍座の方はひとつのことを突き詰める傾向があります。仕事も人間関係も中途半端ができないストイックさは、蠍座の武器でもあり弱点でもあります。仕事で力を抜くのが怖かったり、無意識のうちに他人から裏切られるのを恐れたりした経験がある方も多いのでは？
 
そんな蠍座の方へ2021年に贈りたい言葉は郷愁（きょうしゅう）です。これは単に昔を懐かしむということではなく、自身の「基盤」や「ルーツ」に光を当てる時期が来たということです。
 
他者と関わる運勢の2020年を経た蠍座さんは今年、その内省的な性格も相まって、自分と他人の違いに少し悩んでいるのではないでしょうか。
 
そんな蠍座の方に今年観て頂きたい映画は『6才のボクが、大人になるまで。』です。
 
実際にひとりの男の子の6歳から12歳に密着して撮影されたこの作品は、大人になって忘れてしまった「成長する過程」を思い出させてくれます。（映画『6才のボクが、大人になるまで。』（2014年）リチャード・リンクレイター）
 
今の自分を支える背骨となっているものは何なのか、2022年に自己表現の年を控える蠍座さんにとって、そこに思いを馳せ、足場を固めることは必須のことです。この作品を観たあと、きっとあなたはご両親か地元の仲間に電話したくなるはずです。
 

射手座の方に贈る言葉とおすすめ映画

冒険心旺盛で自由奔放な射手座の方は、スケールの大きな人生を歩む傾向にあります。哲学や思想などへの探究心が強く、未知なる世界に飛び込む勇気を持った方が多いのも特徴です。
 
そんな射手座の方の2021年に贈りたい言葉は語りあいです。
今年の射手座の方がやるべきことは、持ち前のワールドワイドな視点を等身大に切り替えること。今年は未知への探求よりも友人や近所のお店での会話に幸運が隠されています。日常にロマンを抱く射手座の方なら、そんなちょっとした移動や会話に自分なりの気づきを見つけるでしょう。
 
今年の射手座の方に観て頂きたい映画は『ミッドナイト・イン・パリ』です。
 
売れっ子の脚本家が1920年代のパリに迷い込み、カフェで偉人たちと語り合うシーンは、知的な人にとっての会話や雑談は、発想の翼を自在に広げてくれるということを再認識させてくれます。自分の考えを実際に口に出すことや、自分と全く違う人の声に耳を傾けることは、学ぶことに貪欲な射手座の方の脳を刺激することでしょう。
 
まだまだステイホームな今期ですが、射手座さんにとっては外国よりも近場に吉がありそう。この映画の様に、ヘミングウェイやピカソみたいな面白い人と話せるかも？（映画『ミッドナイト・イン・パリ』（2011年）ウディ・アレン/メディアプロ）
 

山羊座の方に贈る言葉とおすすめ映画

山羊座は野心を秘めている方が多いと言われています。組織の中で出世したり名を上げたり、社会的ステータスをきちんと求める堅実かつ上昇志向の強い方が多いとされます。
 
そんな山羊座の方の2021年に贈りたい言葉はずばり欲望です。
こう書いてしまうと、欲張りになって人に嫌われるかも、と思ってしまいそうですがそうではありません。
 
昨年、12年に1度の衝動を得て新たなスタートを切った山羊座さんは今年、自分の活かし方を見つけ、結果としてそれはお金に結びつきます。さらに今年は自分が欲しい物が何なのか見つかる年でもあります。なので欲望をストレートに発露して、たくさん稼いでたくさん消費していい年なのです。
 
そんな今年の山羊座の方に観て頂きたい映画は『ウルフ・オブ・ウォールストリート』です。
 
株式ブローカー、ジョーダン・ベルフォードの半生を綴った作品で、ウォール街でこれでもかというほどお金を稼ぐ人たちの姿が描かれています。
欲深さや執着への警鐘も鳴らされていますが、欲望を隠さずにむき出しにすることはスポーツにも似たある種の爽やかさが漂います。
 
主人公が社員にペンを売る方法を説くシーンは、今年の山羊座のテーマである自分の活かし方と欲しい物の見つけ方の手引きにもなるでしょう。（映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』（2013年）マーティン・スコセッシ/Red Granite Pictures）
 

水瓶座の方に贈る言葉とおすすめ映画

水瓶座のイメージは変革者です。従来の社会の型にハマらない飛躍した発想を持つ人や、束縛やしがらみを嫌う人が多いので、その個性ゆえに周囲から変わり者と見られ、悩んだ経験のある方も多いのでは？
 
そんな水瓶座の方の2021年に贈りたい言葉は出発です。
今年の水瓶座は12年に1度の幸運が訪れます。これは自分自身を見つめなおし、新たなスタートを切ることができる運気で、新しい役職やリーダーに抜擢される最高の運勢でもあります。
 
そんな水瓶座の方に観て頂きたい映画は『アイアンマン』です。
 
2021年1月までに、なんと24作も公開されている世界的ヒットシリーズ『マーベル・シネマティック・ユニバース』は、まさにこの作品でスタートします。
 
主人公のトニー・スタークは独善的な実業家でしたが、あることをきっかけに自身の生き方を見つめ直します。物語のラストで彼は「私はどう見たってヒーローって柄じゃない。なにしろ人間的欠陥が多く、たくさんの過ちを犯した」（映画『アイアンマン』（2008年）ジョン・ファヴロー/マーベル・スタジオ）という言葉を残します。
 
しかし、彼はその後ヒーローとして再出発することを決意し、ヒーローチーム・アベンジャーズのリーダーとしてチームを引っ張っていきます。
 
個性が多様化する「風の時代」を迎えた今年は、強い個性を持つ水瓶座の方がいいスタートを切れる年です。自分の個性を肯定し、職場や家庭のヒーローになってください！
 

魚座の方に贈る言葉とおすすめ映画

魚座の特徴のひとつに繊細さがあります。共感力の強さゆえに自分を強く押し出すことが苦手だったり、自分が求めているものを見失ったりすることもしばしばあるでしょう。
 
そんな魚座の方の2021年に贈りたい言葉はもうひとつの顔です。
今年の魚座は「秘密」や「匿名性」に幸運が隠れています。自分がずっとひとりで抱えていたもの、密かにやってみたかったことに光が当たる時期です。
 
そんな魚座の方に観て頂きたい映画は『サマーウォーズ』です。
 
主人公の健二は内気な性格ながら天才的な数学の能力を持っており、その力を仮想空間上で発揮することで世界を救います。（映画『サマーウォーズ』（2009年）細田守/サマーウォーズ製作委員会）
 
日常で自分を強く出せない人がネット上で顔を出さずに活躍するのはもはや当たり前。繊細な魚座の方はむしろこの作品の健二のように、匿名で活動する方がのびのびやれるかもしれません。
 
仮想空間上のもうひとつの顔での活躍を10年以上前に描いたこの作品は、物質から情報化への変化を遂げた「風の時代」の到来をいち早く予言していたと言えます。
 
やりたかったことをネットやSNSでやってみることが今年の魚座の鍵になるでしょう。
 
※1　1年を24の季節に分けた暦。春分や秋分、夏至や冬至なども二十四節気の一つ。
※2　同名のシリーズは2作品ありますが、2作品共に対象です。
 
（ライター/占い芸人・ますかた一真）
 
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